2012年07月21日

復活

20120721102145.jpg7月21日
昨夜の、仙台フィル山響合同演奏会、マーラー「復活」、素晴らしかったです。
長い間クラシックファンではいるけれど、
昨日くらい魂が震える演奏を聴いたのは、初めてでした。
思わず、皆さんと一緒にスタンディングで拍手をしたのも、初めての経験でした。
終演後は、両オケファンクラブで懇親会をおこないました。
両コンマス、団員、そして指揮の飯森さんもかけつけていただき、みんなで感動の余韻をあじわい、幸せな夜をすごしました!!



ワタシたちが、この大震災を経験したことによって、わかったことってたくさんあります。

一つは、
人間の頭脳とか科学知識なんて、自然の大きな営みにとってみれば、全くちいさな、とるに足らないものだった、ということ。
人間は、自分たちの科学能力で、地球のすべてをコントロールできるような錯覚にとらわれていましたが、それが大きな思い上がりだったと、思い知らされました。
地球の営みは、まだまだ人間ごときには計算も予想もつかない、手の届かないものなんですね。
その地球の自然の営みに、畏敬の念をもつことを、忘れてはいけない。
その感情を人間は「宗教」という言葉は表現します。
ワタシは無宗教ではありますが、
やはり人間の力が全く及ばない神?仏?なにかの力を、もっと謙虚にうやまうべきなんだ、ということが、よくわかったのです。



そして、援助をうける者としての感情。


この1年4か月間、たくさんの方々がワタシたち被災者を、助けたい、勇気づけたい、と心と体をつかっていただきました。
でも悲しいことに、震災から1年以上たったいまでも、ワタシたちの心の悲しみと空虚感、虚しさは全くなくならないし、
いろいろな矛盾、感情の行き違い、人の絆の崩壊は、あのときよりももっと深刻化していて、いったいどうしたらよいか、迷うばかりの毎日です。


だから、なにかに助けを求める。
癒されたい、元気にしてほしいって、いろいろなものにSOSもだしても、果たしてその願いが100%叶えられたことも、ありません。ワタシは野球や音楽が好きだけど、震災からこれまで、どんな勝ち試合にも、素晴らしいコンサートにも、そのときは感動しても、次の朝になればふと、虚しさがよぎってしまう……。
亡くなった愛する人たち、なくしたいつものあたりまえの暮らしは、大きすぎる存在。悲しいけど、それが事実です。



でも、ワタシは、昨夜、スタンディングで拍手するお客様に、カーテンコールで涙ぐんで挨拶する飯森さんをみて、やっとわかったんですよ。


正直いって、ワタシたちは、音楽とかスポーツとか、その活動自体よりも、
それ以前に、たくさんのかたが、ワタシたちの被災者のために、どうしても、何かせずにはいられない!!なんでもいいから自分ができることで役に立ちたい!!と思ってくださる、その心に、おおきな元気と勇気をもらい、とても嬉しい気持ちになれるのです。
忘れないで、心配していただけてるのだ、と、涙がでるほど幸せを感じるのです。



飯森さん、山響、そして山響ファンクラブのみなさん、ワタシたちのために、こんなに心を尽くしていただき、本当にありがとうございました。
さらにパンフレットにメッセージいただいた日本全国JOFCのみなさま、
ワタシたちを忘れずに心配してくださって、ありがとうございました。



飯森さんが、懇親会で涙を流しながら語られたように、
東北は、まだまだ理不尽な被災の中にいます。
被災直後よりも、みんなの気持ちや状況に、いろいろな意味で大きな格差ができてきているのが、いまワタシたちが一番つらく、くるしいことです。
でも、忘れてはいけないのは、そのつらさ、苦しさから立ち上がり歩き出すのは、はっきりいって私達被災者自身しかいないんです。
あとどれくらい、ではなく、何十年、私達が死ぬまで、いや死んで孫子の代になっても、その苦しみは続いているとおもいますが、
東北人たちは、その理不尽さ、不幸さを、歯を食いしばって耐え抜き、自分たちだけで立ち上がるしかない、それしかないのではないでしょうか。



その、まだまだ果てしない長い道のり。
もうつらくて、逃げ出したくなるときも必ずあることでしょう。


でも、そんなつらいとき、昨夜聴いたマーラーの「復活」を思い出したい。


生まれたものは必ず滅び去る。
でも私はいたずらに生きたのではない。
もう一度復活するために、ほろびるのだ。
私は神のもとからきて、また神のもとへ戻る。
その、歌詞が、必ず私達を立ち上がらせ、再び力を与えてくれると、信じています。



たくさんのみなさん、ありがとうございます。
必ず「復活」します。
がんばります!!
posted by SPC at 23:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ぐらにゅー
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